恵まれた良好な家庭で育ち、スポーツに励みながら学業も積み、大手銀行に入社、銀行員として働く順風満帆ともいえる人生を歩む。
しかし、銀行員の仕事に就いて数年、ノルマ（契約数）のある社内環境や、営業、特にお金を預けに来ただけのお年寄りへの投資提案などが性に合わず、
“自分自身がやりたいことをやっていない”ことに気づく。
そんな時に、頭を過ぎるのは高校時代の友達のこと。同じ部活仲間に嫉妬ややっかみをうけ、酷いいじめに遭っていた友人を助けきれなかったことが、なぜか思い出されることが多くなり、今思うと詳細までが思い出せない自分の状態に気づき、自分は記憶に蓋をして逃げていた、と自覚するようになる。
そんな心の傷を抱えながら、未来が見えない毎日を働いていた時、ふと
［自分が本当にやりたいことは人と触れ合うことなのではないか］と感じるようになる。
その思いが強くなり、スポーツをしていた事から、接骨院の先生に話を聞いてもらってお世話になった思い出もあり、体の構造への興味も相成り整体師の学校に通い直した。
身体を癒すことで人の心も癒そう、と考え整体師として心機一転、就職、その後独立開業まだする。
ただ、診るだけのクイックマッサージでは体はほぐれないと感じた時に、完全に「全身が解れるまで向き合おう」という思いから向き合う整体院は巷でも珍しく、人気の整体師となった。
しかし、どの患者も体を解していると、様々な話を初め、心も開いていってくれることに気づく。そのうちにカウンセラーという職業に興味を持ち、地元にある知的・発達障害、自閉症やうつ病などの区分４までの障害者のお世話をするグループホームの仕事も請け負ってみた。
そう経験を積んでいるうちに、人は心が解れている時、人に心が触れられている時が一番安心する時間で大切なのだと感じ、人と話すことでその人の人生に関わり、前向きに生きてほしいと感じ、カウンセラーの道を選んだ。
Ex.Manager 石川
