冬は行動力がおちる?私が寒いのが苦手なだけ?

外に出ると、澄んだ冷たい空気に、頬に痛みを感じるほど、すっかり冬を感じる季節になりましたね。

もうすぐ冬至。


1年の中で、いちばん昼が短く、夜が長くなる日です。
昔から冬至は、「これ以上は暗くならない」という節目の日。
ここを境に、少しずつ光が戻ってくることから、再生や転換の象徴とも言われてきました。




そんな時期だからでしょうか。


「最近、なんだか気力がわかない」
「前より行動力が落ちている気がする」
こんな声を耳にすることが増えています。

「これは私が寒いのが苦手なだけ?」
「気合いが足りないのかな?」

そうやって、自分を責めてしまう方も少なくありません。



でも、冬に行動力が落ちたように感じるのは、とても自然なことです。


日照時間が短くなり、気温も下がると、私たちの体と心は無意識に“内側”へ向かいます。
外に向かって動くよりも、エネルギーを守り、蓄えようとするのです。



また、この時期に知っておいてほしいのが「冬季うつ(季節性うつ)」の存在です。
冬になると気分が落ち込みやすくなったり、眠気が強くなったり、何をするのもおっくうに感じる。

それは気持ちの問題だけではなく、日照時間の減少による脳内物質の変化など、体の仕組みが関係していることもあります。

それは怠けているわけでも、意志が弱いわけでもありません。
むしろ、ちゃんと季節に合わせて生きている証拠


冬は、がむしゃらに進む季節ではなく、立ち止まり、整える時間なのかもしれません。(冬眠中の熊さんのように・・・)



それでも私たちは、「いつも通り動けない自分」に不安を感じてしまいます。
周囲と比べて焦ったり、「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い立てたり。


けれど、暖かい季節と同じペースで冬を過ごそうとするほうが、無理があるのです。




冬至周辺の今は、1年の中でいちばん暗い地点。
だからこそ、「ここからまた少しずつでいい」という合図でもあります。

早く帰る日があってもいいし、何もしない時間があってもいい。
温かいものを食べて、体をゆるめることも、大切な行動のひとつです。



あなたの心と体は、ちゃんと季節を感じ取り、バランスを取ろうとしているのです。



冬は、静かに力を蓄える季節
あたたかくなれば、また自然と動きたくなる日が来ます。
そのタイミングは、人それぞれで大丈夫。




どうかこの冬は、
今はこういう時期なんだ」と、少しやさしく自分を見てあげてくださいね。



心が少し重たくなったときは、いつでも話してください。
一緒に、この冬の過ごし方を考えていきましょう。



夏澄


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プロフィール Kasumi
一番の魅力は、その話しやすさ。穏やかさと落ち着きをあわせもちながらも賢さの光る先生。家庭環境には恵まれなかったが、自身の力で確かな功績を残し、社会的アドバイスにも優れている。愛着障害からくる恋愛の悩み、生きづらさや、生きる意味を優しく親身性をもってうけおってくれる。一度話したら、気持ちを必ず受け止めてくれる包容力と器の広さはとても頼りになる。

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