【自分が何者なのか、何をしたいのか、分からない】

と、いう方が多いなと感じたのでこの事について、少しお話したいなと思います。

強く優しく、しなやかに愛を持って生きるヒントにほんの少しでもなると嬉しいです。

自分が何をしたいのか、分からない

という方のお話を聴いていて私が感じることは、

主体性か無いとか、薄いということを感じます。

主体性と他者性は連動しているので、主体性が無い・薄い場合、他者性も無い・薄いです。

他者性を持っているってことは、自身に主体が生まれているってことで、
自分とは異なる相手が自分と同様に『心の動きを持つものとして存在している』と理解していること（自他の分離）

そんなの分かってるよ！と、ツッコミたくなりますよね？

そこまでは理解出来てても、自分が相手に融合（１つにとけあうこと）していることに気がついていないのかと思います（心とか感情、行動などがです）

相手の機嫌が気になったり、自分の気持ちを置き去りにしても相手の機嫌を取ってしまったり、その事の方が自分の事以上に大切な人生の課題になっていたりしてませんか？

それは、融合している可能性が高いですね
相手が、不機嫌になると、何か悪い事を自分がしたのではないか？どうやったら笑ってくれるか？
共依存ともいえますね
自分の事以上に相手や周りの事が気になり、自分の事は後回しだったり

その、相手に融合状態になっている自分に気づいて、分離しないと、主体性が生まれません

そして、融合している時、その時には気がつかないものです

私も昔、
『この人が言っている通りにしないと生きていけない』とか
『この人が不機嫌なのは、私に責任があり機嫌が良くなるように振る舞わなくては！』

などと思っていた時もありました。

パートナーシップや友人関係、親子関係にも同じようなことが言えますよね？

臨床と繋げて考えてみるとよくある場面なのですが

過去に起こった自分に否定的な出来事を、当時はその出来事が自分にとって酷いことだったと気づいていなくて、今は酷いことだったと実感をもっていたりします

融合状態である時には気がつかないんです

その他者と融合状態から分離（離れる・別れる）した時に、初めて融合していた事に気がつくんですね

では、融合状態がいけないのか？というと、そういうわけではなく、子どもは自分の感情をコントロールしたり出来ないので親に融合していることは大切ですが、やがては自律していき、自分で自分の機嫌を取れるようになります

融合状態であると、主体が無い・薄い（自分が無い・薄い）ので、他者（パートナー・友人・親）の意見などが重要になり、自分の考えや意見が無かったり、薄くて相手に合わせたり、飲み込まれてしまい、自分が分からないとなってしまうんですね

でも、大丈夫です

自分が分からないと感じているということは、融合状態から分離（自律）しようとしているからこそ、起こることなんです

今はまだ分からないかもしれないけれど、その分離が進んでいくこと（それは他者に依存せずにやっていくことなので辛い事もあります）で、自分というもの、自分がやりたいこと、を取り戻せる第一歩に繋がります

長い間、あなたは自分を置き去りにして誰かのために生きてきたのかもしれませんね？

【自分が何者なのか？自分がわからない】

このタイトルが気になり読んだあなたは、きっと今、変わりたいし、変われるチャンスを握っています

誰でもない自分の為に生きていくことで、自分が見えてきますよ
今は、そんな自分に慣れていなくて不安も多いかもしれませんが、そんなあなたをあけみ相談室は応援しています

暗くって道が見えなくなった時は、一緒にその道を歩いて行きましょう

ではでは

冬美

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