愛着障害の特徴とは?発達障害との違いや、治し方、チェックのしかたは?

本格的に夏になってきましたね。
まめに、水分補給や、質の良い睡眠をとっておられますか?

今回は、愛着障害と発達障害の違いについて、お話をしますね!

強く優しくしなやかに愛を持って生きるヒントになると嬉しいです。

まずは、簡単に、

◾️愛着障害の説明をします。

愛着障害とは、乳幼少期に何らかの原因により、母親や父親など特定の養育者との愛着形成がうまくいかず問題を抱えている状態のことを言います。

◾️発達障害とは?

発達障害とは、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態です。
外見には特に変化がないため、障害があると気付かれにくい一方、日常生活や社会生活を送る上でさまざまな支障をきたすことから、生きづらさを感じる人も少なくありません。

ここで、はっきりとわかるように、脳の特性があるので、突然、大人になって発達障害になるということはないのです。
幼少期の頃から、その傾向が出てきています。

しかしながら、症状としてみた時に、発達障害なのか?愛着障害なのか?見分けがつきにくいというのも、事実です。
二次障害などの症状も似ています。

私は児童達と関わることが多いのですが、
問題行動、例えば、

読書の時間なのに、少しもじっと座っておれず、走りまわったり、他の子にちょっかいを出したり、他の部屋、外に出て行ったりという子がいます。

その時、多動・衝動かな?愛着の問題かな?と検討つけられないです。

どちらも、同じ問題行動をしたりするからです。

発達の場合だと、感覚刺激が欲しくて、無意識的にそうしてしまったりしています。ジッとしていたりは、とても難しいかったりしますが、それでも何かに集中している時には、他の感覚をシャットダウンしている状況なので、夢中になりすぎて、声をかけても聞こえなかったりします。

愛着障害の場合は、そうすることで、注目を集める事が目的になっていたりします。
子どもだと、自分を見てもらうことで生きていく事ができるので、悪いことをしても、大人の気を引くということを無意識にして、安心していたりするんですね。
子どもにとって、大人が見ていないということは、死活問題なんです。

症状的に表面に出ている問題は、同じなのですが、根本は全く違うんですね。

発達障害の二次障害は、身体症状(頭痛、腹痛、食欲不振、チックなど)や精神症状(不安、うつ、緊張、興奮しやすさなど)を生じ、不登校やひきこもり、暴言・暴力、自傷行為などに発展する可能性などがあり、これは、愛着障害からの二次障害でもあることなんです。

これを見たてをする時に、(注:私は医師でないので診断はしません)子どもの場合であれば、私は、

集団でいる時と、1人でいる時との様子を見るようにしています。

例えば、多動・衝動(HD)の可能性があれば、1人の時にでも、同じ行動しています。
帰り道に、1人でも傘でガードレールをガラガラ鳴らしながら帰っていたり、柵を登ろうとしていたりと気をとられ、行動してしまいます。

愛着障害の子どもは、人がいるとやるのですが、1人の時にはしません。
目的は、人の気を引くことだからです。

最近は、大人の発達障害とありますね。
子どもの時に見落とされていたり、当時はそんな知識もなかったりなどで、大人になった方もいると思います。

発達障害であれば、心理教育や、お薬などで安定するので、病院で検査をすることで、生き辛さも軽減されていきますし、周りからの理解も増え支援も受けることが出来たりします。

愛着障害の場合は、薬では治らないので、薬をいくら飲んでも治りません。
しかしながら、愛着障害の場合であれば、認知の歪みや思い込みに気づいていくことで、克服することができます。
トラウマケアを受ける、自助グループに参加する、インナーチャイルドセラピーを受ける、カウンセリング、心理教育などあります。

もしくは、今はYouTubeなどでも、配信されているのも多いので、自分に気づいていくこと、向き合うことで、変わっていくこともあります。

しかしながら、インナーチャイルド(自分の中にいる子ども)に触れていくことは、1人では難しかったり、逆に溢れすぎて受け止めてくれる器(親やカウンセラー)がいないと、しんどくなってしまうだけにもなりますので、専門家の方に聴いてもらうなどが、一番の早道だったりします。

本を読んで診断するのも、人は、自分は、そうではないか?と思って見ると、全てが当てはまっているように見えたりする確証バイアス(自分の思い込みや願望を強化する情報ばかりに目が行き、そうではない情報は軽視してしまう傾向のこと)というものもあるので、やはり自己診断せずに、専門家へ相談することをおすすめいたします。

ではでは、長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪

冬美

目次