好きといえばよかった  ~好きと言えない関係~

好きで好きで好きでたまらないのに、相手はそれを知らないまま終わる恋って、ありますよね。

何年たっても何度恋しても『 好きといえばよかった 』そう感じてしまう今も消えない気持ち。

どうして好きと言えなかったの

フラれるのが怖いから?

伝わらなかったらツラいから?

ただ勇気がでなかったから?

そうじゃない、きっと。

“伝え方がわからなかっただけ”

あの時、こうしてればよかったとか、きっとこうできていたらとか、こんなはずじゃなかったとか、

そう考えてしまう自分を消せなくて

ずっとずっとずっと恋してる。記憶の恋に。

ほんの少しだけ、勇気があったら、も少しタイミングが良かったら、もっと素直になれたら…

きっとなにか変わったかもしれないって、

あの時あの言葉が言えたら、あの時逢いに行けたら、あの時もう少し時間があったら…

あの恋は実ってたのかもしれないって

それはきっと、後悔ではなく新しい自分への言い訳なのかもしれない。

もう次の恋ではそうはしないと、必ず想いだけは伝えると、逃げたりしないっていう自分への約束を取りつけてるのかもしれない。

気持ちを伝えるのに悪いことなんて一切ないんだから、

誰かを好きになるのに責められることなんてないんだから、

人を好きになる気持ちはどんなかたちであれ、とても尊いものなのだから。

なにも怖がる必要はない。

今できることは、その気持ちを伝えること。

たとえ、嫌われたっていい。

だって『自分を大切にした』と言えるのですから。それだけでいいんです。

銀水あけ美



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