お別れを告げる時は傷付ける

あなたの優しさが胸を締め付けています

あなたの伝える想いは不安に変わります

あなたのいう友情はどこか違っています

私を苦しめたいと思ってるわけじゃないのは認めています。

だけど、あなたの私を見る目が切なくて。

あなたが求める姿が気が引けて。

あなたのかける気遣いが間違いでしかなくて。

どうか私たちは別の未来を見ていることに気づいて、別々の道を歩む運命にあることを飲み込んでほしいのです。

あなたがどんなに拗ねても、私を責めても、手を煩わせても、

それが愛情に変わることなどないのです

押したり引いたりしても、この心が揺さぶられることなどないのです

探ったり、疑ったり、試したりしても、あなたが気に留まることなどないのです

そんなとき私は、傷つけたくないという気持ちが募るだけで、気持ちは冷めるばかりなのです。

勘違いしないでほしいのは

あなたが求めているものは私の持っていないものだということ。

仮に、あなたを受け入れたとしましょう

私たちはお互いの求める重圧に負けて潰れてしまうでしょう

仮に、あなたを愛してみたとしましょう

私たちはお互いのすれ違いに何もかもが見えなくなるでしょう

そして、あなたを信じてみたとしましょう

私は、自分自身さえ信じられなくなるでしょう

大切な人に心開く瞬間が求められたとき、この心は嘘でまみれさせておきたくないのです。

本当にかけがえのないものを大切にしなきゃいけないとき、私は、この手を空けておきたいのです。

愛だの 夢だの 想いだの、私がなにかを感じている時に、

あなたはそこにいないのです。

何年も前にある人にこんな冷たい言葉を送りました。

可能性がなければ事実を伝えるということ、

不安定になっているならむしろ情はかけないこと、

本気で傷つけたくないなら嫌われる覚悟を踏むということ

どうしようもない時は、あなたを恨むほど、嫌われるほどに傷付けるのです。

それが、できたのなら、あなたは 本当にその人を“大切にした” と言えるでしょう

諦められない恋ほど苦しいものはないのです。



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