依存症と共依存。。

こんにちは!

前回は、「機能不全家族」で育った人々が「アダルトチルドレン」という症状を抱えることはお話しました。

「共依存症」とは「アダルトチルドレン」の症状の1つです。

そこで、共依存症について詳しくお話をしていきますね!

ちょっと難しいかもしれませんので、例題などを入れて説明していきますね。

共依存関係⇒ 異なる「性質と行動」の症状を抱える二人の「アダルトチルドレン」が結びつく病理的関係の事。

一方を「共依存症者」 

もう一方を「依存症者」といいます。

・例えば「依存症者」はアルコール依存症になって働けなくなってしまった夫、

・「共依存症者」は、それを助けなきゃ、と良くないほどに支える妻です。

(依存症者も共依存症者も絶対的にアダルトチルドレンと限るわけではないですが多いです)

■共依存症者⇒ 

子どもの頃の家庭内トラウマによって発生した病理的な心の空虚感を対人関係で埋める症状。

・例えば、母親がネグレクト(育児放棄)でずっと放っておかれた子供です。

■依存症者⇒ 

子どもの頃の家庭内トラウマによって発生した病理的な心の空虚感を物質や行為で埋める症状。

・例えば、親に厳しくされすぎて自分の好きなことや気持ちを殺さなきゃいけなく育った不自由な子です。

共依存症者・依存症者は、トラウマ(心的外傷)の性質上、出会うと関係を持ちやすくなります。

例)DVをする男+依存症の女性

例)ギャンブル依存症の男+自傷行為をする女性

例)ニート+自己愛の障害で自分を愛せない者(後述)

「依存症者」は「機能不全家族」で育つ中、親から肉体的・精神的に虐待されて発生した心の空虚感を「物質や行為」で埋めようとし、その物質や行為のことを「嗜癖」といいます。

・アルコール、ギャンブル、セックス、自傷行為などです。

依存症者の対象は物質や行為なので、「一人」でも心の空虚感を埋めることができます。

しかし「共依存症者」の依存対象は人(依存症者が多い)ゆえにトラウマを「一人で埋めることは不可能」なので、共依存関係は「共依存症者」が依存症者へ接近することから始まることが多いです。

そして、その関係はお互いを良い方向には持っていかない「泥沼化した状態」に発展し、周囲の大切な人間関係にまで悪影響を及ぼす場合が多々あります。

共依存症者は「機能不全家族」で育つ中、親の多大な期待に応えたり、

家庭内の不和を調和させようと子どもながら大人として振る舞い、

大人の心のお世話をすることで自分の存在価値を見いだします。

その結果、大人になると「人の心のお世話」をすることが、唯一自分の「存在価値を見いだせる手段」となり、その対象となる相手(依存症者)を見つけ、心の空虚感を埋めるために利用します。(無意識的にです、本人は助けているつもりです)

この「破滅的な共依存関係」の解消には、「共依存症者」の抱える5つの障害からの回復が必須となります。

もし、あなたやあなたの周りの人が、そうかも、と感じたら伝えてみてください。

1、自己愛の障害

・適切な高さの自己評価が出来ない、自分を過小評価する

・自分を愛せない

・酷いことをされても当たり前と思っていたりする。

『どうせ、俺なんて‥ 』『こんな人間だからこんな目に遭うんだ・・』

2、自己保護の障害 

自己と他者のバウンダリー(境界設定)ができずに他人に侵入したり他人の侵入を許したりする。

他者との境界線が曖昧で、他者の課題(問題)なのに、私が助けなきゃ!と行動したり(侵入)自分の思い(課題・問題)があっても言われる通りにしとこうと相手の侵入を許すこと。

『お前は浮気していて、男がいるんだろ』友達と電話しているだけなのにDVをうけたり、自分の時間の使い方を管理されたりし、殴られているのに相手を気の毒に思い許してしまう。

『パチンコで給料を全部使ってしまった』と生活費を貰えないのに、仕方ない、、、とどこかで自分が借金してきたり。

『会社を辞めて、〇〇を始める!』と頑張ろうとしたりすると『それは、間違えてる!だから、私の言う通りにして!』

などと「相手の問題・課題」にも関わらず指示をしたりお節介を焼き、生き方や精神に侵入しすぎます。

逆に相手に「自分の問題・課題」を丸投げにして、『こうなったのは、あなたのせいだ』と責めてしまったり、相手や自分の意見や考えも尊重できなくなります。

3,自己同一化の障害

・自己に関する現実を適切に認識することが困難。

自分の気持ちを抑えて他人のお世話ばかりしてきたので、自分の気持ちがわからない。他者の気持ちばかり考えて応えようとする。

『私(自分)の考え?』

『私ってどういう者?』

『私の気持ち?自分がわからない。』

『でも、彼はこう思うよね。。』

(アイデンティティの欠如)

4,自己ケアの障害

・自己の欲求を適切に他者に伝えることができない。

NOが言えない『嫌われたどうしよう』(傷つく自分を守る能力が欠けている)

自分を後回しにしてきたから、NOをいうこと相手を優先しないことに恐怖や不安を感じ襲われる。

『必要とされなくなるかも・・』

『こんなこと言ったら、良くないよね。。(当たり前のことでも)』

『そう言って嫌われたらどうしよう』

5、自己表現の障害 

・自己の現実(年齢・状況)にそって振る舞えない。

相手の望む人間像になろうとする。

例)寝不足であったり体調不良であっても、上司(友達・彼氏)などの[希望]などに応えて、自分のやるべき課題(帰って寝るなど)ができない。

自分の事を二の次にしてしまい、良い子ぶってしまう。

『これを終わらせないと嫌われてしまう・・』

『私がやらないと・・』

『誰もやらないなら、やるしかない。。』

『終わらなきゃみんなが困ってしまう・・』

「共依存症者」は[自分らしく]生きることが認められなかった人、つまり他者の世話をし、それを[評価された時だけ、自分が価値ある]存在として認められてきた為、自発的に上記の5つの状況を判断することが困難になります。

そういうことで、生き辛さを抱えているのだけども、なぜ生き辛い状態に結びついているのか自覚がなかったりします。

そしてこの障害を抱え続けると『症状行動』が起こるのです。

次回は、症状行動と、その苦しい関係から抜け出すヒントをお話しますね、

思っている以上にアダルトチルドレンは多いのです。

長くなりましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

少しでも生きやすさのヒントになれば幸いです。

冬美

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